2016年2月7日

歯みがき推進のための行動経済学(2)

今回は、私たちが思わず周囲に同調してしまう性質「ソーシャル・プルーフ」から考察してみたい。

ホテルのタオル再利用の割合は、札に書かれているメッセージによって変わってくるというデータがある。


「環境保護のため、タオルを再利用してください」
↓ ↓
このメッセージを基準とした場合。


 ◆「75%のお客様がタオルを再利用しています」
 ↓ ↓
再利用率 20%増

「このホテルのお客様の75%が再利用しました」
↓ ↓
再利用率 20%増

「この部屋に泊まったお客様の75%が再利用しました」
↓ ↓
再利用率 35%増

 ◆「タオルの再利用によって節約された分をNPOに寄付します」
↓ ↓
再利用率 5%減

「当ホテルは環境保護のためにすでに寄付しました。
  あなたも協力していただけるなら、再利用してください」
↓ ↓
再利用率 27%増

これらのデータから、学校の手洗い場にメッセージを掲示する場合を考えると、本来は「この学校の生徒の75%は給食後に歯みがきをします」が良いだろう。ただし、75%というデータに根拠がない場合は使うべきではない。
そう 考えると「この学校は伝統的に給食後の歯みがきをおこなっています」が正解のような気がする。

【参考】お金と感情と意思決定の白熱教室